こんにちは。東京・狛江の谷田部畳店です。
現在、ご寺院様よりご依頼を頂いておりまして、
法要などの際に使う礼盤(僧侶の方などが座って読経などするもの)の製作をしております。
上の写真はちょっと分かりづらいのですが、
礼盤が2枚重なっている状態となっています。
下の縁(へり)が付いている方が、今までお使いになられていたもので、
上のまだ縁が付いていない状態のものが現在新しく製作しているものです。
できるだけ今まで使っていたものと同じサイズにするため、
2枚重ねて確認をしながら製作をしています。
新しく製作している方はご覧の通り、木枠を付けていますが、
今まで使っていたものには木枠はなかったので、
床のサイズも微妙に変わってくるので新調に製作していく必要があります。
また、今回は縁の柄も下の写真のように変わります。
特別な技術が必要な礼盤の製作
どちらも紋縁(もんべり)といって、その名の通り紋を柄に使ったものなのですが、
その紋のサイズに合わせて縁を縫い合わせていきます。
これが非常に技術が必要で、どこの畳職人でも作れるものではありません。
弊社の職人は他の畳屋さんから「自分では作れないので作ってほしい」という依頼をこれまでに何度も受けてきました。
畳製仏具製作は、一般的な畳工事とは全く異なるもの
現在の畳製造機械は非常に高品質ですので、
例えば賃貸アパート用の品質をそこまで気にしない畳などでしたら、
ある程度、回数をこなせば誰でも簡単に製作できてしまいます。
しかし、畳製仏具の場合は、職人の技量がそのまま出てしまうものなので、
誰でも作れるものではないのです。
一般的な畳工事と畳製仏具製作は全く異なる分野のものです。
例えて言うなら、水泳の自由形50mとシンクロナイズドスイミングとでは、
同じプールを使ってはいますが、全く違う競技ですよね。
一般的な畳工事と畳製仏具製作は、それと同じぐらいの違いがあります。
完成後の写真は後日アップします!!
実はこの礼盤以外にも別の畳製仏具の製作依頼も頂戴しており、
そちらの製作も完了した段階で、こちらのブログに写真をアップします。
どうぞお楽しみにしてください!!
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