こんにちは。
東京・狛江の谷田部畳店です。
今回は下のご相談を頂いた案件のご紹介を致します。
ご相談の内容
お孫さんが間もなく産まれる予定。
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誕生後しばらくは母子共々うちで一緒に住む。
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数年前にリフォームをして和室を減らしたのだが、
洋室のフローリングは固いから、赤ちゃんにとって良くないのでは...??
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洋室に畳を敷きたい。
赤ちゃんには柔らかい畳が最高
ゴロゴロしたり、少し大きくなったらハイハイなどをする赤ちゃんにとって、
洋室のフローリングは固くてあまり良い環境とは言えません。
畳はフローリングと比べて柔らかく、クッション性があります。
また、夏は湿気を吸い取り、
冬はフローリングほどひんやりとすることもありません。
畳は赤ちゃんにとって理想的な床だと言えるでしょう。
まずはお部屋の採寸から
畳はカーペットなどと違って、出来合いのものをただ敷くわけではありません。
お部屋のサイズに合わせてピッタリと収まるように敷きこむのです。
また、どのお家のどのお部屋も正確に長方形だったり正方形だったりすることはまずありません。
壁が反っていたり、角が微妙に90度ではなかったりするなど、多少なりとも歪みがあるのです。
これは家が建った時に既にそうなっていることもありますし、
年数が経つにつれ、歪んでくるということもあります。
ですので、ピッタリと敷き込むためにお部屋の採寸をすることから始まります。
この採寸の正確さもまた畳職人の技術の一つなのです。
職人の腕次第で、収まりが悪い状態で敷かれる可能性も大いにあります。
実際はどんな感じ?
採寸をしてオーダーメイドで製作されて洋室に敷かれた畳は下のような感じとなりました。
① 2階・洋室
クローゼットの引き戸も支障なく開け閉めできるようにカットしてあります。
クローゼットの扉と床がどれだけ空いているかによっては、
カットしないで敷き込めることもあります。
また、通常の畳の厚さ(6cm程度)だと、
お部屋に入る時につまづいてしまう可能性が高くなるので、
今回は厚さ3cmの薄畳(うすだたみ)にしました。
もっと薄い1.5cmの畳もあります。
② 1階・リビングルーム
リビングルームの一部に畳を敷きました。
畳を敷く部分のサイズが関東地方で一般的に使われる「関東間」と呼ばれる畳だと合わないので、
今回は関西地方で主に使われる「京間」と呼ばれる畳のサイズで作りました。
「関東間」はおよそ幅182cm×奥行91cmなのに対して、
「京間」はおよそ幅191cm×95.5cmとなります。
ただ、オーダーメイドですので、このサイズを基本とし、
お部屋に合わせて微妙に長さは変わったりします。
これも畳職人の技術が問われるところです。
最終的にこんな感じに仕上がりました。
畳があると妙に落ち着く... 寝転がれる...
「畳があると落ち着く、ホッとできる...」という声を多く頂きます。
中年・高年齢層の方はもちろんのこと、
意外と若い世代の方々も畳が好きだったりされます。
ただ、今の住宅は和室が減っているので、畳に触れる機会の少ない方が増えています。
しかし、今回ご紹介したように洋室のフローリングの上にも畳を敷くことができます。
「うちには和室ない...」という方、和室がなくても今から和室にできますので、
ぜひご相談くださいませ。
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