こんにちは。
東京・狛江の谷田部畳店です。
先日、某ご寺院様よりご依頼頂いておりました本堂の畳の納品が終了しました。
今回と次回のブログでお寺の畳について詳しくご紹介いたします。
お寺の畳は特別なことばかり!
お寺の畳は一般家庭の畳と比べて特別なことがたくさんあります。
特別なこと① 本畳(わら製の芯材)を使う
畳の芯の部分は「床(とこ)」というのですが、この床の材料に藁(わら)を使っているものを本畳と呼ばれています。
今の床はボード床(発泡スチロールを木屑を圧縮して作った板で挟んだもの)を使うことが多いのですが、昔の床は全て藁製でした。
ですので、現代では藁製の床を「本畳(本物の畳という意味?!)」という言い方をしています。
お寺の畳はいまだに本畳を使っているところが多いです。
今回はおもて替えではなく、床も含めて全て新しくしたのですが、床はボードではなく本畳でご注文頂きました。
※左が本畳(わら床)、右がボード床(「株式会社大地屋」ウェブサイトより)
特別なこと② お寺用の縁(へり)を使う!
畳の長い辺に縫い付けているものを縁(へり)というのですが、特に本堂ではお寺用の特別な縁を使います。
下の写真の通り「紋」が入った「紋縁(もんべり)」を使うことが多いです。
この縁を使うとお寺の本堂が厳粛で格式高い雰囲気になります。
紋縁を使って畳を製作するのは非常に高い技術が必要なのですが、そのことについては次回のブログで詳しくご紹介します。
特別なこと③ 畳製の仏具を使う!
床に敷く畳だけでなく、お寺では畳の材料を使って製作された仏具も使います。
お寺が所属する宗派によっても使う畳製仏具は異なるのですが、こちらのお寺では拝敷(はいしき)という薄い長方形の敷物のようなものを使います。
この拝敷も製作するのが非常に難しいのですが、こちらについても次回のブログで詳しくご説明いたします。
↑今回お納めした拝敷
お寺の畳製作の詳細は次回のブログで!
今回のブログではお寺の畳は特別なことが多いということをご紹介しました。
次回のブログでは、お寺の畳製作の詳しいことについてご案内いたします。
ぜひお楽しみになさってください!
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